日本語って難しい!
2021年8月26日
私はリンゴが好きです。
↑この文が如何に難解な文かをほとんどの日本人は気にしていません。
英語でなら「I like apples.」というシンプルな構文で説明がつくのですが、「私はリンゴが好きです。」は非常にツッコミどころが多い構文になっています。
まずなぜ「リンゴを」ではなく「リンゴが」になるのか?
「I play baseball.」は「私は野球をします。」と言うにも関わらず。「I like apples.」は「私はリンゴを好きです。」とは普通言いません。
そもそも「は」や「が」といった助詞は主語を表す際に使われるのですが、果たして「私はリンゴが好きです。」という文の主語は「私」なのか「リンゴ」なのか?
果たして「リンゴが好きです。」という文の主語は「リンゴ」なのか?それとも主語が省略されているのか?
実を言うと、これらは日本語文法の未解決問題であり、諸説ありというのが実際のところです。
正しい日本語文法を解説したい教科書としては非常に困った事態です。こんなにありふれた普段使っている表現であるにも関わらず、文法上の統一的な説明がつかないのですから。
そもそも言葉というのは慣習が全てなので、論理的な正しさや権威由来の正しさを求めるのはある意味ナンセンスではあります。
論理的に間違った表現であろうと「多くの人がそう表現しています!」と言う帰納的な論拠に勝る論拠はありません。
しかし言語構造について論理的に考えてみるのは非常に面白いです。特に日本語は謎が多いので。(笑)
日本語を使っていてもし不思議な表現に出会ったら、掘り下げて考えてみると面白い発見があるかも知れませんよ!